週刊フライデー本日発売!先週号の掲載は,懐かしい栃木県宇都宮市 石田屋のやきそば!

2013年2月 7日 from

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昨日十勝から戻り、いまは三重県の漁港・安乗へ向かっている。なかなかブログに長いエントリを書けないのは、とにかくやらないといけないことが詰まっていて身動きがとれないから。

いまのところ順調に進んでいる週刊フライデーの連載、みていただいてますか?先週は懐かしい、石田屋のやきそばだ。

石田屋がどんな店化については過去ログをどうぞ

宇都宮といえば餃子!?とみな思うだろう、もちろん餃子は宇都宮市民にとって、おやつでもありご飯でもある魅力的なご当地グルメ。だが、宇都宮周辺の人に「石田屋の焼きそば」といえばみなが顔をほころばす、懐かしの味の代表選手だ。なんせもう60年の歴史になるんだからね。

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撮影機材を転がしながらのれんをくぐると、焼き場に立っていた若い大将が眼で挨拶してくれる。どーぞ奥へ、と言われて奥の席でストロボのセッティングを始めていると、大将が出てきてくれた。

「いやーうちみたいなのをとりあげてくれるなんて、すごく嬉しいよ。」

と。ここでおそるおそる僕は聴く。

「あのー むかし僕が来たとき、元気なおばあちゃんによくしていただいたんですけど、お元気でいらっしゃいますか???」

そう、過去ログをみていただければわかるが、石田屋には名物おばあちゃんがいらっしゃったのである。

「ああ、、、オフクロはね、、、」

と言って大将、人差し指を上に向けて静かに笑う。

あーーーーーーーーっ

遅かったかぁ、、、もう一度あのおばあちゃんの軽快なおしゃべりを聴きたかったのに、、、と思っていたら、

「いまちょっとね、昼寝してるョ」

おおおおおおおおおっ よかったぁ、、、まぎらわしいッスよ、上を指さすって、天に召されたのかと思っちゃいましたよぉ。

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ここの焼きそばはとにかくオリジナルのソースをダバダバダバダバダバダバとかけまくって絡めて食べるのが旨いというもの。皿が目の前にきた段階ではまだ完成していないタイ料理のように、自分の好みの濃度までソースをかけていただくものだ、そのソースダバダバダバを表現したかったので、このような写真にしました。これちなみに一人で撮影してます。ニコンD800にタムロン90mmマクロで撮っているので、手足の短い僕はギリギリまで手を伸ばしてシャッターを切っている。もちろん三脚じゃ無くて手持ち。成功カットを5カット以上押さえるまでに何枚シャッターを切ったことか。ソースのしずくの先にミルククラウンならぬソースクラウン状のものが出来ている冒頭のカットを選択。

ちなみにこの写真では、目玉焼きの黄身が綺麗にみえているけれども、実際には蒸し焼きにするので、黄身は上部の白身が固まって白くなっているのが乗ってくる。けど、おやじさんさすがによくわかってる。「撮影用でいいナ」つって、このバージョンのを焼いてくれたのだ。

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店内には入れ替わり立ち替わり、お客さんが来ていた。それも老若男女。中にはおやじさんに「おーっ久しぶり!元気にしてるの?」と声をかけられている人も居る。

「あの子はね、前に大学生のときにずっときてくれてたの。就職してもこの辺きたついでに寄ってくれるんだよ。嬉しいねぇ」

うーん、でもきっと向こうも嬉しいんだと思うよ。

ところで石田屋ではお土産持ち帰りがある。焼きそばを家で作るキットなのかとおもったら、完成品を持たせてくれるのだ。それも焼きそば自体をビニール袋に包み、いえで好みの分量かけられるようにとソースまで付いてくる。

「これね、東京あたりなら、新幹線で帰っても案外ずーっとホカホカなんだ。みなさん喜んでくれるんだョ。」

ほんとだ、うちの嫁さん大喜びだった!

宇都宮駅から市街地に入ったすぐのところの露地にある石田屋。もし用事で宇都宮周辺に行くことがあるならば、餃子の「正嗣」で焼きと水餃子をいただくか、「香蘭」で焼きと揚げを食べる。そしてちょっと歩いて石田屋へ行き、焼きそばをいただく。このコースが出張食い倒れゴールデンコースだな!

お薦めです。

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