久留米の長い夜。餃子「五十番」を食べた後、佳い地酒居酒屋でとことん呑んだ。久留米にこんな店があったとは!(前)

2013年2月18日 from 出張

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今回の福岡出張、イノシシの巻が終了したのち、久留米へ飛んだ。久留米と出会ってからの懸案だった「久留米餃子」と「久留米ラーメン」を某誌連載用に撮影することだ。それなのに、その両店を教えてくれた友の富松は、入れ替わりに東京へ行くという。しかも僕がやっていた就農熟の面々と呑むためだそうだ、なんてこった!

でも大丈夫、久留米〜八女には佳き友が一杯居るのです。「産直や蔵し」の鶴久いたる君が2店の取材を導いてくれ、大成功!しばしホテルにて休憩した後、夜の部開始とあいなった。

久留米の中心地、文化通り(だったかな)アーケード街の昼と夜の表情の差。

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後ろには新しい高層マンション、その前にはこんな背が低く肩を寄せ合った横町のお店が。なんともアンビバレンツに溶け合っているのだ!

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その暗闇の中にボウッと光る「五十番」の看板。

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L字カウンターに人がぎっちり。

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焼き餃子や水餃子か。焼きは丸い鉄鍋にてじくじくと焼き上げられる。鉄鍋に小さな餃子が載せられ、油をシトーッとかけて蓋をして。しばし後、餃子自体の表面がじくじくじくじくと油の泡立つ鉄鍋が目の前に置かれる。

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タレは調合済みのがあるのでそれを小皿に入れ(ニンニク入りのタレもあるのだが、八女の山口さんいわく「これは使っちゃダメ」とのこと)、左のトウガラシがやたらめったらと刻みこまれ油にひたされているのを加える。店のおじちゃんが

「コショウばたっぷり入れて食べて」と言うので、なんとかひるまずにどっちゃりいれると、確かに辛みだけではなく風味が付いて良い感じのタレに。

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ぜつぴんでござる!

ウム旨し!

皮がネチャツキ度高く、具材はよく熟ていて香り強い。

「ずーっとここの餃子を研究してるんだけど、どうしても味が出せない!」と山口さんが唸るのがよくわかった。

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水餃子も頼んでみる。

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もしかしてもしかして、食べ方は、、、と思っていると、やっぱり店のおじちゃんが言う。

「こんなかに酢醤油ば直接入れて食べて!」

ああやっぱり、宇都宮の「正嗣」の水餃子方式である!

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これが実に極めつけに旨い!

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僕的には水餃子のほうが好みだな。コショウ(トウガラシ)がこれだけ入っても問題なく飲めます。

それにしてもこの店の佇まい、最高。背景には高層マンション、こちらは穴蔵のような横町。

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そして、久留米の夜はまだまだ続くのである。