超絶品ケイパー塩漬けと高級アンチョビにブッ飛んだ! 事務所の近所にあった変態的旨いものしか扱わない輸入商社の手土産に激しく感動!値段きいたらびびりますよマジで。そして喰ったら旨くて天国ですよホントに。

2015年7月30日 from 食材,首都圏

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いやもうタイトルで全部言っちゃったんだけどね(笑)

先日、熊本で開催された食品・厨房機器の展示会で、数年連続になるのだけれどもプチ赤肉サミット的なセミナーを午前・午後×2日間というけっこうヘロヘロになるスケジュールでやってきた。全回満席御礼でありがたかったのだけれども、聴衆の中に眼のくりっとした、訴えかけてくるような青年が。終わってから彼がやってきて名刺交換すると、

「じつは何度かおみかけしてます。やまけんさんの事務所のすぐ近くに弊社があるんです!」

とのこと。僕がよく足を運ぶピッツェリア「イル・タンブレロ」で、僕が食べているところに遭遇しているらしい。そうなんだ! で、あなたは?

「主にイタリアなんですけど、食材の輸入商社なんです!今度ぜひ、事務所にお伺いして良いですか?」

おーーーー!いいよいいよ、ぜひ友達になりましょう。ああそうだ、来るときにね、ケイパーの塩漬け持ってきてくれない?と軽い気持でお願いをした。

うちの会社は日本橋の小舟町というところにあって、銀座線の「三越前駅」と日比谷線「小伝馬町駅」、日比谷線「人形町駅」、JR「新日本橋駅」の中間地点にある。すげー便利がいい場所なのだが、この辺は昔からさまざまなジャンルの卸売業者が多い。輸入商社も多いという土地柄なのだ。

じゃあイル・タンブレロでランチしようよ~といってたら、本当に訪ねてきてくれたのだ。すっげー手土産を持って。

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「やまけんさん、これ、ご希望のケイパーと、アンチョビです。おそらくどちらも世界で一番うまいのです。」

マジで!?なんでそんなに言い切れるの?

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「ええ、まずそのケイパーなんですけど、シチリアからさらにちょっといったところにあるパンテレリアっていう島の特産なんです。ここの島のケイパーが一番うまい!といわれてまして、この一瓶で6000円するんですよ!」

ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

ご、ごめん! 俺これ受け取れねーや! そんなに高いものだと識らなくてさ、ちゃんと買うよ買うよ!と言ったけれども後の祭り。すみません宣伝しますんでお許しを。

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「それでですね、そっちのアンチョビはスペインなんですけどね。」

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「こいつがですね、まず缶がでっかいですよね。このサイズのイワシをアンチョビにしてるっていうことなんですけどね、、、いちばんすごいのはですね、これ製造してるメーカーが頑固で、『この製品は冷蔵で、リーファーコンテナで運ぶ業者にしか売らない』っていうんですよ!缶詰なんですよ、これ缶詰!なのに冷蔵しなきゃいけないんですよ、ホントに苦労してるんですけど、すっげーうまいんです!」

なぬううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう

缶詰なのに冷蔵指定!? そんなの、面倒くさくて置いとけないじゃん! リーファーコンテナで運ばなきゃいけないってことはそれでもコストがかかるから、これ一缶でおいくらなの?

とは、ききませんでした。はい、値段きいたら受け取れないからね、、、ホント、すみません。

で、そのままイル・タンブレロへ。日本橋のエグザイルこと大坪君が、すばらしく美味しいピッツァを焼く店だ。

「おおー とうとうやまけんさんと友達になったんですね!」

と笑って迎えてくれた大坪君に、さっそく二人が「これ、ちょっと試してみて下さい!」と試供品を手渡す。今回はピスタチオのペーストと、リコッタチーズだそうだ。

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で、そのふたつをさっそくピッツァに焼いてくれたのだが、、、

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うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

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すっげーーーーーーーうまい!

リコッタチーズのさわやかな香りと絶妙な油脂感に、ピスタチオペーストの濃厚な植物性油脂分が重なり、甘さとナッツの香りがその上に乗ってきて、すごいことになっている!

これ、定番商品にしてよ! と大坪君にいったけど、「すみません、高くなっちゃいます」とのこと。いやいやこれ、高くていいんじゃない?すげーうまいよ。

さて、家に帰ってからさっそく冷蔵しないといけないアンチョビを開けてみる。

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比較物がないからわかりにくいかもしれないけど、たしかにデカイ!

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そのまま口に放り込んでみる。なんとも表現しがたいのだけれども、「アンチョビってイワシだったんだね!」という実感が湧く、魚っぽさが残っているのだ。魚として美味しく食べられるっ!と思った瞬間、猛烈に塩味が効いて喉をさし、ゴホゴホと咳き込んでしまう。あ、やっぱりアンチョビでもある!インパクトの強い塩分を含みつつも、イワシの素材感がきちんと残っている。そういうアンチョビなのである。

これはもう、アレするしかない! というのは、プッタネスカである。俺はパスタの中でプッタネスカがいちばん好きなのだ!しかも、リングィーネでね。

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これが6000円のケイパーでございます。

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がっちり中まで塩がきいてるので、水で塩を抜いて戻します。

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それにしても大粒だ、、、小粒のケイパーだとわからないけど、花のつぼみなんだよね。それがよくわかる。

これを大さじ3杯ほど、こまかくみじん切りにしておく。ニンニクと鷹の爪とオリーブオイルを熱したところにみじん切りのケイパーと、極上アンチョビを豪勢にも5枚入れる。塩分はこのケイパーとアンチョビだけでつけます。

リングィーネはイータリージャパンが販売している、これもバカ高いやつ。旨いからいいんです。あ、オリーブの実を買ってくるのわすれた!あれがないとプッタネスカじゃないじゃん!

ということで、プッタネスカもどき。

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いやいやいや、すんばらしく美味しかった!

このあと、ペペロナータにアンチョビ使ったりいろいろやってるんだけど、この高級アンチョビ、すごいです。なんていうか、ひねてないのに風味が強いので、余計な雑味がなくてクリアなうま味が全体に行き渡るのだ。おそらく冷蔵でなきゃダメ!というのは、イワシの綺麗な味わいだけを出したいからなんだろう。熱がかかることで、缶詰の中でも変性がおきるので、それを嫌っているのだと推測する。

いやそれにしてもいいものいただいちゃいました。登馬商事のお二人、ありがとうございました。ぜひ関心ある人はこちらへ!

■登馬商事
http://www.thoma.co.jp/