山梨県産の「さやあかね」新いも。

2015年8月 5日 from 食材

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OLYMPUS E-M1 45mmf1.8 f3.2 1/250

ジャガイモ品種「さやあかね」は、特に北海道で粗放栽培を行う場合に適性の高い、いってみれば「強い」品種だ。以前のエントリで十勝の幕別町で、輪作体型のなかで無肥料栽培を実現している折笠さんを採り上げたが、本州でもかなり作付けが拡がっている。

このさやあかねは、いまうちの事務所で間借り人している廣本君が、自分の山梨県の実験農場で栽培したもの。限界集落で5年間耕作放棄されていた荒れた畑に、元肥もなにも入れずそのまま植えたそうだが、綺麗な形で、よく肥大している。

ちなみに、ジャガイモというのは野菜商品としての一般名であって、生産サイドでは「馬鈴薯(バレイショ)」と呼ばれる。そしてよくジャガイモのことを「芋」と書くのを見かけるが、これはサツマイモなどでは正しいが、ジャガイモの場合「薯」が正しい。先の馬鈴薯の「薯」の字だ。ちなみにあちこちで「男爵」と呼ばれる品種の正式名称は「男爵薯(だんしゃくいも)」なのだが、略されることが多い。これも識っておいた方がよいことかもね。

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そして、上の写真で目の部分がほんのり赤くなっているのはこのさやあかねの特徴なのだが、発芽していない段階のものは「芽」とは書かず「目」と書く。これらはジャガイモの育種をしている森先生に教えていただいた。じきじきにジャガイモの実生を見せてもらい、説明していただいたのがわすれられない。

あー 十勝に行きたいなあ。

じゃなかった、廣本君、ありがとう。あっさりした新ジャガだから、フライドポテトにしようかな。