北海道は興部(おこっぺ)町のノースプレインファームに来ています。ここは乳牛の楽園! 今が最盛期、牧草など粗飼料を食べた牛のオーガニックミルクは、こっくり黄色で甘い香りがする!

2017年6月 6日 from 出張,食材

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紋別空港から車で40分、興部町のノースプレインファームにきています。とても貴重な、有機JASを取得した正真正銘のオーガニックミルク。肥料も農薬もまったく施されてこなかった草地120ヘクタール(!)で牧草を育て、年間通じて粗飼料で牛を育てます(栄養調整のためごくわずかに飼料米も食べさせます)。

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写真を撮ろうとしたら、ご挨拶に来てくれました。

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放牧していてもお乳が張ってくるので、搾乳のために牛舎に戻ってきます。

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乳量は、穀物中心の濃厚飼料に比べるとどうしても少なくなる。現代酪農は濃厚飼料を食べさせるのがスタンダードであって、その前提でいろいろ設計されているからそれはしかたがない。けれども、そのお乳の味は、まったく違います。

研究者さんに尋ねたところ、草を消化してくれる微生物が棲む、牛の第一胃のバランスが、穀物を与えたときと草を与えたときで変わってしまう。そこで吸収され生成される、生乳の味に関わる物質も違いが出る。また、消化吸収されずに生乳内に入り込む香り成分などもあるのかもしれない、とのこと。エサが違えば味が変わるのは当然だそうです。

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草地を案内してもらうと、とにかくそのスケールの大きさに驚いてしまう。

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いま、栄養豊富なマメ科、イネ科の植物がばんばん若めを出している、いちばん草野質がよい季節。

「栄養価の高い草は、濃厚飼料ととらえてもいいでしょう」

とは、牧草酪農の先進国であるニュージーランドの専門家が言っていたこと。

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なんか、草地を廻る大黒さんに後光が射しているようにみえてしまった(笑)

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海のほんとうに際まで草地があるので、海水に含まれるミネラル分も土壌に入ってくるのでしょう。

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こんな環境で育てられた牛の生乳からつくったヨーグルトやチーズは、もうほんとに「スーパーで売ってるあれとぜんぜん違うじゃん」という味わい。

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つぎは、チーズ工房に潜ります。