生のニンニクが九戸から届いた! いつも食べてるニンニクとは違う味。

2017年7月18日 from 食材

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E-M1markⅡ 12-100mm

いま、ちょうど収獲の最盛期を迎えているニンニク。岩手県九戸市軽米町の福田俊博さんが、堀りたてを送ってくれた。家庭菜園はどをしていないふつうの人が葉と茎がついた状態のニンニクをみることは普通はないだろう。しかもこれ、生のニンニクなのだ。

え、生って、ふつうは生ではないの?

僕は九戸の軽米(かるまい)にある福田さんの畑にいったことがあるが、雄大な、広い面積にどどーんとこのニンニクが見渡すかぎり植わっている。ニンニクは広く全国で栽培可能だが、全国流通させるような大きい規模でつくる産地は限られている。青森の田子が有名だが、じつは軽米と田子は車で40分程度と近いのだ。

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福田さんは有機農産物のJAS認証を取得している。ニンニクは種で育つのではなくて、昨年中にりん片を植え付ける。定植は10月なので、9ヶ月間もかかる作物ということになる。

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皮が水分を含んで分厚くて、写真には写してないけど、ニンニク本体はありえないほどぴかぴかしている。切ると水分が多くてジワッと汁が染み出てくる。じつはみなさんが手にするニンニクは、掘り上げた後に貯蔵・乾燥をして水分含量を下げたものだ。この新しいニンニクを置いておくと、3,4日すると茎や根の部分から腐り始めてしまう。乾かしていないニンニクは生鮮野菜と同じなのだ。

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乾燥させる方法は、昔は天日で干して乾燥させるものだったが、いまは大きな産地ではハウスなど屋根付きの施設で送風機を使う機械乾燥が普通。いまこのニンニクの水分量を100とすると、乾燥仕上がりは75%から60%となる。そこまで水分量を下げてようやく、一年通じて保存ができるようになる。

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だから、この生状態のニンニクは、食べたことがない人も多いかも、、、みずみずしくてフレッシュ感があり、香りも刺激的。

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知り合いにニンニクを栽培している人が居たり、直売所が近くにあるなら、干してなさそうなニンニクがあったら買ってみるといい。流通しているのとはまた違う味わいを楽しむことができる。

ただし、冷蔵で1週間以内に食べること。