アスキーF岡さんとの邂逅と門仲フルコース、支那そば 晴弘の暖かみを味わう

2004年11月22日 from

仕事を終え、地下鉄日本橋の駅に向かう。夜、週刊アスキーの元編集長として名高いF岡氏とお会いするのである。F岡氏はライブドア堀江氏との対談等の機会で、しょっちゅうこのWebのことをご自分のblogに書いてくれているので、僕もコメントをつけさせていただいていた。で、どうせならお会いしましょうと声をかけたわけだ。お迎えするのは当然ながら、門仲フルコースである!

もう言うまでもないが、門仲フルコースとは①寿司処 匠~②支那そば 晴弘~③Bar オーパというラインナップである。ただし、同行するお相手の胃力・体力・精神力に応じて、②を抜いたりすることもある。今回はどうしようかな、と思いながら歩く。

日本橋高島屋前から地下に入って地下鉄入り口の通路を歩いていると、ソニーのPSPの実機が飾ってある。どれどれとのぞき込む。綺麗な液晶だなぁ。僕の他にも数人が足を止めている。その中に、どこかでみたことがある女性がいらっしゃるのが気にとまったが、ひっかかっただけでそのまま改札へ進む。メトロカードを差し入れると残額不足だ。券売機にいこうときびすを返すと、女性とぶつかりそうになる。「あ、ごめんなさい」と相手の目を見た瞬間に驚いた。先ほど後ろ姿をみたことがあると引っかかっていた女性であり、その人はナンと!支那そば 晴弘の女将さんではないか!
「あらまぁ!」

と向こうも驚いている。実は、僕がよく行くクリーニング店でも一度顔を合わせたことがあるのだが(笑)

しかし今回は、それだけではなかった!

「あのぉ、、、インターネットに色々書いて下さっているんですよね?」

「あ、はい!すみません勝手に色々書いてます。」

「いえ、本当にどうもありがとうございます、、、プリントして持ってきて下さった人が居て、お顔が映っていたので、店のみんなで『ああ、あの人だ』ってわかって、、、」

いやぁ どなたか知らないが、僕のページを印刷して持ち込んでくれたのですね。どうもありがとうございます。しかし面白いのはここからだった。

「それで、自家製麺を楽しみにして下さっているということなんですけど、、、」

この辺の事情はこちらをご参照のこと。そう、この晴弘の支那そばをパワーアップするため、製麺機を購入したとのことなのである!すごいゾ晴弘、これで自家製麺か!と思ったら、それ以来全然自家製麺が出てこない。店のおやっさんに「どうなってるの?」と聴いても「いや まだダメなんです、、、」というばかりだったのである。

「製麺機はあるんですけど、、、うちの主人はのめり込む人なので、製麺を始めたら、また夜も寝ずにやってしまうと思うんです。必ず身体を壊すことになるので、実は店のスタッフ全員で止めているんです。楽しみにして下さるのに大変申し訳ないんですが、、、」

なんと! そういう事情だったかぁ、、、

しかし納得のいく話だ。あのおやっさん、店の従業員全員から止められてしまうほどに仕事の鬼なのだ!そんな鬼のペースで製麺などされたら、倒れてしまう。これはしばらく我慢するしかないなぁ、、、

「わかりましたよ、では気長に待ちますね!」

と、女将さんとはお別れする。今日、行くかも知れないとも言っておいた。

「私は今日は店には出ないんですが、開店はしていますので、ぜひ!」

よし、F岡さん、本日は①②③全部廻るよ!と決めたのであった。

さて
東西線門前仲町駅の出口2番を出たところでしばし待っていると、年齢不詳(若そうに見える!)の、子供のような眼をしたF岡さんが声をかけてくれる。なんだか、昔から知っている人みたいだ。挨拶をして匠に。匠ではいつものお任せコースと「るみ子の酒」のお燗。F岡さんが楽しんでくれたかどうかは彼のblogをご覧いただきたい

さて寿司を平らげ晴弘へと向かう。女将さんは当然出ていないが、すでに顔見知りになった従業員のみんなが僕の顔を見てニッコリしてくれる。

晴弘は、支那そばが旨いわけであるが、僕はそれと同じくらいにここの酒肴が好きだ。しいたけのうま煮、八頭の煮物などを頼んでみて欲しい。350円という凄まじい低価格で、割烹料理屋ではないかとみまごう内容の一皿が出てくるのである!F岡さんも「なんで?なんで支那そばやなのにこんなに旨いの?」と感動して下さっている。

今回旨かったのはトマトと春菊のサラダ。甘めの醤油ドレッシングがよく絡んで、生春菊のシャクシャク感とほろ苦み、トマトの酸味とベストマッチだ。


そしてそろそろ色がエメラルドからイエローに変わりつつある銀杏。これで芋焼酎・島美人のお湯割りを傾ける。

しばしF岡さんと旨いもの談義。彼は僕なんか足下に及ばないほど食い歩いていらっしゃる。週刊アスキーには、全国のホテルの名レストランを巡る連載があるのだが、それを執筆しているのはF岡氏と、あの「恨ミシュラン」の神足氏である。うーんウラヤマシイ!

「俺もぜひ書かせて下さい!」

と直訴をしておいた。果たして成るだろうか?

つけ麺大盛り(やまけん)と普通盛り(F岡氏)を頼んでトイレへ。帰りにおやっさんに声をかけると、僕の顔を見て眼を細めてくれた。

「今さっき女将さんに日本橋でばったり遇って、、、製麺機、難しいんですって?」

と訊くと、

「うん、まず置き場がないんだね。大きいから、席を潰さないと入らないんですよ。それと建坪率の問題とか絡んできて大変なんですよね、、、」

という話になる。そうか、彼の体調の問題だけではなく、建築基準上の問題もあるのであろう。なかなかに大変だ。残念だがもう少し待つしかない。読者のみんなも密やかに期待しましょうね!決して催促してはいけません。

つけ麺を大盛りと、F岡氏が少し残したのを食べてオーパへ移動する。カクテルを飲みながら、F岡氏の旨い店巡り話は尽きるところがない。羨ましいなぁ。俺も食い倒れることが仕事になればなぁ、、、(←誤解している人が多いので言いますが、食い倒れ日記は仕事ではありません!)

F岡氏との語らい、食い倒れ日記の今後の方向性、晴弘の製麺機、いろんなことがぐるぐると頭の仲を周り、すごく面白く、かつなぜか温かいものを感じる夜だった。

F岡さん、また旨いもの食べに行きましょう!次ぎは無二路に行きますか?