JR帯広駅構内はなかなかに楽しめる。

2005年8月 1日 from

JR帯広駅に向かう
途中、昨晩ノムさんと岡坂さんが口々に話していたパン屋のことが頭をよぎった。

「満寿屋(ますや)っていうパンやが、この辺じゃ老舗で有名なのよ。どのパンも旨いんだけど、そのサンドイッチが旨いんだよなぁ、、、俺たちがガキの頃からおやつだったよ。」

「そうそう、あそこのシロスパサンドは、はずせないチョイスだよなぁ!」

ほほう、、、そのシロスパサンドって何だろう?居合わせた面々が皆一様に頷くのだ。帯広一円に店があるらしい。まあ、ひなびた地方のベーカリーって感じなんだろうな、と思って帯広駅内にある土産屋や飲食店が軒を連ねる一角に入る。六花亭などもあるその中に、あったあった、一角にパン屋がある。しかも無茶苦茶人だか

りがしている。主婦や中学生がどんどん入って買っているではないか!しかもひなびたベーカリーではなく、綺麗で非常によく、品揃えも豊富な充実したパン屋である。一隅にはまだ陳列していない、焼きたてのパンがケースに入ったまま積まれており、女子中学生が「餡ドーナッツとっていいですか?」と聴いてそのままケースからドーナツを取り出している。僕も負けじとシロスパサンドとクリームドーナツをお盆に載っけてレジに運んだ。シロスパサンドは何と125円という安さだった。

帯広発滝川行きの電車にはなんど2時間以上乗らないと富良野に着かないのであった。満寿屋のパン買って正解。1時間経過後にパッケージを開けるに至ったのである。

クリームドーナツをパクついたが、これがマジで旨い!パンはカリッと仕上がり、染みこんだ油の旨味の中、たっぷり充填されたクリームの上品な甘さと、柔らかいカスタードの香りが口中にタップリ拡がる。最高!そして満を持して開けた白スパサンド、なるほど白スパである。

グリーンピース、ニンジン、角切りハムなどの具と共に、細かくカットされたスパに、ネットリ白ソース(内容不明)が和えられている。

かぶりつく。強い刺激がある味ではない。マヨネーズのようなはっきりとした個性のある味でもない。しかし少しだけ胡椒の効いた、まろやかな旨さである。

これは本当に何味っていうのかまったくわからん。油脂とアミノ酸をどのような形で絡めているのかわからないのだが、、、しかしまちがいなく旨い!125円でこの味の完成度は素晴らしい!ケチャップ味のナポリタンサンドもあったが、たしかにこれなら白スパサンドの方がそそられる!しかも125円!まだまだ帯広は奥が深いな、と思った。

そうそう、その満寿屋の奥に飲食店街があるのだが、10割蕎麦と豚丼を出す店があった。10割というのに惹かれて店に入った。なんと600~700円くらいで士幌など道内産の蕎麦粉10割の蕎麦が食べられるというのは素晴らしい!ついつい、インデアンカレー2杯食った後なのにフラッと入ってしまった。

さすがに豚丼は食べられないので蕎麦を頼む。と、そこでこね始めるという。おそらく東京・京橋のめぐみ屋と同じく、押し出し製麺機を使ったの10割蕎麦なんだろうが、それにしても捏ねたて打ち立てを食べられるというのは素晴らしい。
果たして運ばれてきたのは端整な蕎麦であった。ボリュームもなかなかのもんである。

一口何もつけずに啜ってみるが、惜しいことに香りは飛んでしまっている。これは時期的にも仕方のないことだろう、すでに1年経っているんだからなぁ、、、しかし麺のコシはググッと強く、700円の内容ではない。非常に楽しめた。

ノムさん、岡さんがいうように、十勝は食のポテンシャルが非常に高いなぁということを実感するのである。

など考えている内に、富良野に着いた。さて、唯我独尊に歩いていくか。