MERHABA Türkiye!! Part 14 Thank you Ismail!! オールドバザールにてイスマイルとの再会、そしてイズミル最後の夜!

2013年3月 8日 from トルコ Republic of Turkey

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さて、ようやく二日目のイズミル編が終わろうとしています。2日間で14エントリ、、、(汗)

しかもまだ長い!お昼ご飯のシーフードレストラン「Sipali」を出たのが15時半くらい。なんと恐ろしいことに、2時間後にはもうディナーである。

「その間、とっても雰囲気のいいオールドバザールがあるから、そこでお茶しましょう」

ということで、むちゃくちゃに雰囲気のある建物のなかへと誘われる。

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歴史好きならきっと、この建物で5時間くらい過ごせるだろう。お城のように、城壁が四角く中庭を囲んでいるような造りになっている。その城壁部の中は細かく部屋に区切られており、それぞれにジュエリーや装飾品、布などのバザールになっているのだ。

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■photo by Yusuke Aoki

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■photo by Yusuke Aoki

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■photo by Yusuke Aoki

と、ここでいきなり旧友との再会!

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おおおお! イスマイル!

このはれやかな顔、覚えておいでだろうか。

僕がこのトルコに旅立つきっかけとなった、ロイヤルパークホテルでのトルコ料理のイベントの時、トルコ側から来日していた二人のシェフ。その一人が、イスマイル・アイなのである!

■2012年6月4日 ロイヤルパーク汐留タワーにて、本場のトルコ料理を食べることができるフェア開催。阿佐ヶ谷「イズミル」エリフに連れられて、まだ食べたことのないトルコ料理も食べてきました!

http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2012/06/post_1063.html

実はこのイスマイル、トルコ料理アソシエーションの若手ホープである。ふだんはイスタンブールで働いているのだけれども、この日はなんとちょうどイズミルで出張仕事があったとのこと。

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「顔見に来たよ!明日からはイスタンブールだぞ兄弟!しっかり食べてくれよな」

ということだったのである。

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ということで、このオールドバザールの中庭にしつらえられた、テント屋根つきのカフェでトルココーヒーを味わいつつ、みんなで談笑。どう?素敵な場所でしょ?

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イスマイルとは、ロイヤルパークホテルのイベントの数日後にすぐまた再会した。阿佐ヶ谷イズミルに飯を食べに行った時、偶然だが僕のあとに店に入ってきたのだ。

「あー覚えてる覚えてるよ!」

てな感じで接してくれた。その時、エリフが僕のことを「日本で有名な食いしん坊で、トルコに行きたいって言ってるのよ!」みたいに紹介してくれた。僕もその時、「ぜひトルコに行ってあなたの料理を食べたい」といった記憶がある。

実はこの時はよくわかっていなかったのだけれども、今回の僕の派遣では、イスマイルがものすごく動いてくれていたのである。この翌日から始まるイスタンブール編は、ほぼイスマイルがプランニングした旅となっているのであった!

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それにしてもこの男、よくしゃべる。エリフに対してはものすごーくよくしゃべる。けれどもなぜか、僕にはあまり眼を合わせない。なんだよ、ツンデレかよ、と思ったが、単に恥ずかしがり屋さんらしい。

「イスマイル、あなたに会えて嬉しいって言ってる!」

とエリフが言うんだけど、本人はそっぽを向いているんである。

ああ、そういやこういうやつ、居るよ。宮田武虎って言う宮崎の男なんだけど、外見と違ってものすんごくシャイなやつが、、、とおもったら腑に落ちた(笑)

ところで、食べることにしかほぼ関心が無い僕だけれども、もうひとつの関心事がこのオールドバザール内にあった!

それは、、、民族音楽である。さすが観光客向けバザール、民族楽器屋さんがあるのだ!しかも、日本によくあるパッチもんの楽器屋じゃ無くて、すげーちゃんとした楽器が並んでる!

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うおおおおおおおおおおお トルコを代表する弦楽器「サズ」ではないか!まじかよっ!!と騒いでたら、この店主さん、なんと演奏をおっぱじめるではないか。

あっとその横にあるのは、世界で最も演奏が難しいと言われる笛の「ネイ」じゃないの?

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これ、ピーター・ゲイブリエルがワールドミュージックのレーベル立ち上げたあたりで出してた音源によく収録されている、一音で一気にアラブの世界に引きずり込まれる音色の笛だ。この独特の角度で唇に当てて息を吹き込まないと音が出ない。僕には逆立ちしても無理!

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さらにこのあんちゃん、「ウード」まで弾いてくれた!感激である、、、

なんでこんなに民族音楽が好きかというと、実は僕が学んだ自由の森学園高校では、選択授業の中に「民族音楽」という授業があった。それを担当していたのは、なぜか男子寮の寮監をやっていた常見裕司さんという人だ。ギターから入ってインド音楽のシタールを学んでいた人がなぜか寮の監督をしてて、授業まで持っていた。もちろん僕はそれを受講して、インドの太鼓であるタブラを練習していたのである。

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■photo by Yusuke Aoki

で、検索してみればわかるが、常見さんはいま、日本のウード奏者の第一人者だ(笑)当時、僕らは常見さんの奏でるウードの音色を聴いていた。それが本場トルコで聴けるとはねぇ、、、感無量である。

いやー店主さんありがとう!楽器はかさばるのでさすがに買えませんでした、ゴメンナサイ。

その後、二階を歩いていると、どう考えてもこれは「ネイ」にする材料の葦(あし)だろ!?という感じで、束になった葦がたてかけてある!

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いやー ネイつくってるところ、みたかったぁ、、、

トルコの民族音楽は実に官能的で、最高である。今度は食べるだけじゃ無く、じっくりとそういうのも聴きたいものだ。

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カフェを十分に堪能して、移動。

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■photo by Yusuke Aoki

やっぱり一篇じゃ書き切れなかった。長くなったのでPart15に続く!