美しい山々に囲まれし清々しい雰囲気の長野駅周辺はかなり楽しめるな!ご当地美味しいもの情報をいただきつつ廻った「餡かけ焼きそば」「納豆カレー」「そば」に満腹!

2016年2月 4日 from 出張

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長野に来てました。前日は講演~懇親会~二次会でどこにもいけなかったので、ホテルに荷物を預け、OM-Dにズームレンズをつけたのを持って、駅周辺でババッと食べることにする。

ほんとうは昨晩、講演先のかたがたに「草笛の蕎麦大盛りはすごいですよ!」と聞いていて、それを征服しに行こうかとも思っていたのだけれども、蕎麦だけで満腹になるより、何軒か廻りたいという食い倒れラーの性がふつふつと沸いてきてしまった。

しかもツイッターで長野駅周辺情報が欲しいとつぶやくと、精度の高そうな現地情報をみなさんが寄せてくれた(本当にありがとう!)。

ということで、現地民の心の味らしい「いむらやの餡かけ焼きそば」にまずは行く。

 

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それにしても路地にはいると、大向こうに雪をまとった山々が見える。これがキンと冷えた空気とあいまって実に清々しい。今年の長野は雪が少なくて、とみながいうが、東京から来るとホッとします。

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さて11時~開店のいむらやに15分前に着いてしまった。

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このショーケースを見るに、餃子、しゅうまい、中華そばなどあるけれど、一番下段にドカンとある「焼きそば」こそがこの店のキラーコンテンツであるらしい。なんでも長野の餡かけ焼きそばはとにかく「甘い」ということが特徴なのだそうだ。

大丈夫、、、 四国、九州に親しい僕にとって、調味料からなにから甘い文化は普通なのです。むしろワクワクドキドキ!

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自動ドアの前で待っていると、5分前くらいに中から女性が出てきて「お寒いと思いますので、中でお待ちください」と入れてくれた。親切だ、、、

出入り口が二つあるようで、店の向こう側からも紺色ジャンパーにサングラスのこわもておっちゃんが入ってきた。明らかに常連。

そんで、なかからご年配の店員さんが出てきて「いらっしゃいませ、もうちょっとで開店ですのでお待ちくださいね」という。これは、どうみてもビギナーの僕に言ったのだろう。

しかし! ここで事件勃発!

そのおばちゃんに向かってグラサンおっちゃんが

「そんなことわかってるわい!何十年ここに通ってると思ってるんや!」

と怒り口調で言うのだ!店のおばちゃん、驚くも、何も言わず厨房へ。どうしよう、この人に「あ、俺この店初めてだから、俺に言ったんだと思いますよ」と言おうと思ったが、ちょっとその剣幕にたじろぎ言えなかった。

やばいかも、この人、、、

店内は壁に向かいあうカウンター席のみ。座ってしずかに待とうと思ったら、後ろであのおっちゃんがまだ「さっきのどういう意味よ。俺になんか不満があるのか?」とか言ってる、、、ゴメンおばちゃん、俺のせいかもしれん。

そうして数分経ったとき。

「お客さん」 (→店員のおばちゃんじゃない、明らかにあのおっちゃんの声)

えっ

「そこのお客さん?」 (→後ろから明らかに俺に対して声を掛けている!)

や・ば・い、、、

なんか気にさわっちゃった!?矛先が俺に来たのか!?
でもまあ仕方ないよな。おばちゃんは悪くないんだからさ。
こういうときのためにベンチプレスで重いウェイト上げてるんだよ。やってやろうじゃないか。外に出よう。 と0,00001秒くらいの間にいろんなことが去来した。

そしてゆっくり後ろを向くと、、、

 

 

「お客さん、あなた一番最初に並んでたでしょ?11時になったから開店だよ。お先にどーぞ。」

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ここ食券買うシステムなのかぁ、、、識らなかった。その順番をきちんと守りビギナーの俺をちゃんと前にしてくれるグラサンおっちゃん。ありがとう、しかも声色も別になんも怖くない。

いい人? と思ったが、俺が食券買った後、やっぱりおばちゃんに「俺になんか文句があるんだったらハッキリ言えよな」と呟いている。うーむ、、、

という事件(未遂?)があったのだが、11時になるといきなり店にどどどっと人が入ってくる!さすが人気店である。そして、スタンダードな見せすぎるのか、開店前に行列などはしないで、11時になると人が来るという感じだ。

そうそう、とりあえずしゅうまい350円と焼きそば570円をオーダー。

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しゅうまい、大ぶりなのが5つ。植物蛋白入りだとは思うけれども、それでも安い、、、やわやわ食感、温かくてホッとする。美味しくいただきました。

そして、襲来!

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おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

これかあ!

ちなみに注文から出てくるまでの時間、マジで早い。ジューッと音が聞こえているのだけど、おそらく焼きそば用の中華麺を連続的に揚げている。そして手前のこのでかい鍋になみなみと貯めておかれた中華餡!

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すげーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

揚がった麺にこれをドパッとかけて持ってくる。んー 素晴らしいプレゼンテーション!

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さてこの焼きそば、いわゆる堅焼きそばというジャンルにはいるだろうが、よくあるこげ茶色になるまで揚げた麺ではない。揚げ加減がもうすこし手前、香ばしさがギリギリでない感じの浅い揚げ方だ。そこにデロデロの餡がかかっている。

この店を教えてくれた人が「激甘の餡の味は、ローカルな人達以外には不評」と書いていたので、耐えがたい味なのかと思いつつ、バリンと麺を割り、餡に絡めていただくと、、、

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なんと美味しいじゃないか!

確かに甘い、といってもそれは甘味料の甘さではないと思われる。たとえてみれば、家で母ちゃんが作ってくれた、クタクタになるまで煮込まれたキャベツや玉葱などのシチューの甘さ。そういう、野菜から出てくる糖じゃないかな? 激甘というより優しい甘さで、ホッとする。

しかもこの揚げ麺の揚げ加減がイイ!

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さっきも書いたが、カリンカリンのこげ茶色になるまで揚げた麺とちがい、余分な匂いがない。俺じつはあのこげた香り嫌いなんだよね。

この長野の餡かけ焼きそばは、ドロリとかけられた餡の水分を吸って容易に「へにゃっ」と柔らかく変化してくれる。それを食べるのがイイ。ということで、前半から麺を箸でバリンバリンと押さえて、餡によくからむようにした。

次に、卓上調味料による味のカスタマイズだ。

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奥からソース、醤油、コショウ、そして手前の黄色いのが「酢がらし」と書いてある!

なんだ酢がらしって! とよーくみてみると、容器内で分離しているのが透けて見える。つまり粉がらしと酢を合わせたものなんだろう。これをちょっとシェイクして、均一になるように混ぜてから、、、

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餡の部分にかけまわす。

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写真に変化が見えなくてゴメン、でもこれ旨い!
カラシと酢という二つの味わいが、麺の油と餡のネットリ感をうまく切ってくれる!

次にソースだ。もちろんさらさらのウスターソース。これを全方位に掛けまわして混ぜる。

「ソースをかけるなんて!」

と言う人がいるかもしれないが、そもそも置いてあるということは、それをかけて調整する自由が与えられているということである。きっと地元の人もやっているに違いない。だいたい、熊本は八代のちゃんぽん「おかべ」や栃木県宇都宮市の焼きそば「いしだ」など、出てきた料理に自分でソースをかけて完成させるというのが基本の店は多々あるのだ!

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このソースがけが! 旨い!
正確には「酢がらし」+「ソース」が実に美味しい! 豊かな味になりました、、、

いや、実に愉しく美味しかった。 ここへ行けと勧めてくれた「やっす〜( ̄^ ̄)ゞ」さんどうもありがとう。帰りがけの駅弁は買い損ねました。

さて速やかに会計をして店を後にし、そこから歩いてすぐの処にある、納豆カレー元祖の店だという「山小屋」へ。

と歩くのだが、おかしいな、信用金庫の手前に路地なんて無いぞ、と思いながら戻ったら、、、

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あった!ここを入るのかよ~!

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ということで「山小屋」です。

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開店直後なのでまたしても一番乗り。Aセットのビーフ&キノコカレーとメンチカツという布陣に納豆をトッピング。

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納豆は大粒の、味わいのしっかりした納豆で好印象。極小粒は食べやすいので人気だけれどもお、味わいに関してはかなり乏しい。豆の旨さをきちんと味わうなら断然大粒だからだ。

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カレーのお味は、、、

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とてもまったり。辛口にしたのだけど、自分的にはぜんぜん辛くありません。古き良き喫茶店カレー、そこに納豆の発酵味が加わって、なんとも落ち着く味です。元祖の店に詣でるのは、意味があるよね。

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さて善光寺方面へと歩みます。

やはり通りの向こうに山が見えるのが、とても気分的に爽快だ。

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繁華街の脇の小路に、「かんだた」の看板あり。

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ビルをくぐって奥にある、実に雰囲気ある店舗のつくりだ。

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中に入ると、一階はカウンター、どうやら二回がお座敷だ。鮨屋のごとき清潔感のある店内。 そばにあんかけ焼きそばの小盛り、おいなりが付く「極楽セット」をお願いする。

ちなみにこちらで出てくるのは、中華麺ではなく蕎麦を揚げた焼きそばのようだ!

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これまた風味が違って(小麦麺よりかろやかだ)美味しい。餡も出汁をベースにした銀餡という感じで上品。これも乙なものだね。

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おいなりさんも、酢飯にいろいろ工夫を混ぜ込んでいて、ピリッとワサビの香りもして美味しい。

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同時にお蕎麦のセッティング。

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よーくみてみるとワサビではなく、大根おろしだ。

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青長大根のような中国系品種だろうか、表面に青みがある大根があるので、それをおろしたものかと思う。

あんかけ焼きそばを食べ終わった頃をみはからって、ご主人が蕎麦を茹でて洗い、女将さんがそれを綺麗に蒸籠に盛り込む。

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外二八のそばはクキンと程よい歯ごたえに気持ちよいのど越し。風味も愉しみつつズッズッと空気を含ませすすり込むと、砂糖を使わないというつゆもほどのよい塩梅で旨い。

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文句なしに美味しい蕎麦でした。一点、薬味の葱が麺と馴染まない芯の部分ばかりで、青果の世界にもいた人間としてはもっとよい葱を使って欲しいと思う。なんてったって長野は松本一本葱を産んだ地域なんだから。けど、それは些末な話し、大変に美味しい蕎麦をいただきました。

三軒廻ってさすがに腹一杯。後ろ髪を引かれつつこれで帰りました。昔ならもう一軒は行ってたな(笑) でも、実に満足!

心に残ったのはやはり餡かけ焼きそばだ。あそこはまた行きたいと思う。情報提供してくださった皆さん、ありがとう!全部廻れなくてゴメンナサイ!