六本木ヒルズ二連戦 FiftyOne Clubでは昼飯だけで5000円オーバーだった

2004年11月24日 from 首都圏

二日連続で六本木ヒルズに出かけることになった。最初の日は、東京会場研究所の理事長であらせられる石井威望先生のお話を聞くためである。石井先生は慶應義塾SFCでの僕の恩師だ。卒業後もなにかと気にして下さり、教えていただいている。実は今、大きく学問分野に地殻変動が起きているのだが、その最前線にいてジャッジをしているのが石井先生である。

加賀谷、カネコ、しんのすけと連れだって、49階のアカデミーヒルズの会議室にて先生の薫陶を受ける。内容については食い倒れ話ではないので加賀谷のblogに譲りたい

で、本日はまたこの慶應SFCの研究成果発表の場であるオープン・リサーチ・フォーラムというのが開催されている。これを観に行くというわけではなく、國領次郎先生と村井純先生という両巨頭に「メシでも食おう」と呼ばれているのである。國領先生とは、経済産業省とかe-Japanとかの制作委員会に名をよく連ねている方で、僕からみたら宇宙人である。村井さんについては説明必要ないだろう、世界のインターネット関係者がその存在を知る方である。

なんでこんな二人と飯を食えるかというと、僕は昨年度、このお二人を学識経験者に祭り上げて、農林水産省の実証実験のとりまとめをやったのだ。
農水省のページの表に「青果物流通研究会」というのがあると思うが、これが僕が手がけた実験だ。ICタグを長いもの箱に貼付して産地から卸売市場、そしてスーパー店頭へと流通した実験で、青果物では世界で初めてEPCコードというのを採用したのだ。ま、関心があるひとは覗いてみて欲しい。

でもまあそんなことは関係ない。とりあえず飯を食った場所が六本木ヒルズ倶楽部だったというのが今回の話なのである。六本木ヒルズの51階にあって、会員になるために100万円くらい必要で、というアレだ。実は僕はこのヒルズ倶楽部には数回行ったことがある。当然ながら全て人の財布でだが、、、

「僕はねぇ、このフロアに一杯あるレストランの中で実は、この入り口にあるFiftyOne Clubが一番美味しいんじゃないかって思ってるんだ」

と國領先生が仰った。そう、我々はFiftyOne Clubに居るのだ。51階からの眺望はもはや綺麗とかそういうレベルじゃないのであった。


■FiftyOne Club
http://www.roppongihillsclub.com/dining/dining01.html

「あのさぁ、ここは僕がおごるの?それとも國領さんが出してくれるの?」

と笑いながら村井さんが訊くと、國領さんが笑って「当然僕が出しますよ」と仰る。この日はとりあえず國領先生の日なのであった。

「おれ、3皿くらい食べていいですか?」と訊くともちろんいいよとのことであった。


ここのメニューをみると、予想はしていたがやたらと高い。何とか豚のスペアリブ、ナシゴレン添えというやつと、いわい鶏ときのこと海老のタリアテッレカルボナーラクリームソースというのを頼んだら、もうそれだけで5500円くらいになってしまうので、恐ろしくなってもう一皿は頼まなかった。

「やまけん、ここの料理は盛りがすごいよ、、、」

と國領先生が言うが、こんな綺麗な店でそんなに沢山出てくるわけがない!とタカをくくっていた。この時点では。

そういえば村井さんは、ピザとかが大好きな典型的アメリカン味覚世界の人なので、以前は顔色も悪くお太り気味であらせられた。しかし数ヶ月ぶりにお会いしたら、なんだか痩せた。

「そうなんだよ、実は野菜ばっかり食べるようにしたら、10Kg以上痩せちゃったんだよ!」

と言う。もう、どこへいってもベジタリアンと偽って野菜を食べているのだそうだ。そのとおりこの日もグリーンサラダを別注文して食べていた。

しかし彼が頼んだメインは「タイ風レッドカレーを、無茶苦茶辛くしてくれないと困るんだけど」とオーダーしていた。その後に國領先生が、「僕は普通にしてね」と笑って注文。

両巨頭のオモシロ話を聴いているうちに僕の豚スペアリブが運ばれてきた気配が。鉄板がジュージューいう音がするのだ。振り向いてビックリした。巨大な鉄浅鍋から脂と白煙がジュワジュワと立ち上っている。

「うおおっ これはデカイ!」

ちょっとビックリのボリュームである。そうか、この店は、一皿で満足いくようなポーションにしてあるんだ!だからあの価格設定なのか、と納得。ん、まてよ、とするとパスタの方も量が多いのか?

「おまたせしました、奥においてもいいですか?」

おおおおおおお
こっちもすごいボリュームである!

しかも食ってビックリした。旨いのである。いや、この価格帯でこの場所なら当たり前だけど、味がよろしい。


スペアリブは最近はやりの端麗なだけの豚ではなくしっかりした豚だ。それを甘辛ソースでホロホロに煮込んだのを鉄板にのせ、ジュワジュワと焼いてくる。その下には和風のナシゴレンが敷いてあり、ルッコラが載っている。

「ちょっと頂戴。 おっ 旨いな!」と村井さんも舌鼓を打つ。

パスタの方も、このカルボナーラクリームが、超カロリーオーバー気味だがコッテリしていて旨い。具材もさすがにこれだけの値段をとるだけあってゴロゴロ入っている。

僕ともあろうものが、かなり腹が一杯になってちょっときつめ。そして優雅なヒルズ倶楽部内で、汗ダラダラである。

「よかったらデザートも食べなよ」

まじっすか!?

じゃあこの栗のプリンとタピオカ ココナッツジュースがけと胡麻アイスクリームなんらたかんたらを頼むと、それは1500円以上もするのであった。

栗のプリンは本当に栗の味がして旨い。蒸すか茹でるかした栗を裏ごししてプリンにしたのだろう。粒状感もあまり感じずなめらかな舌触りである。上品なココナツジュースと大粒タピオカが旨い。

村井さんも國領さんも超多忙な方々なので1時間で会食終了。にこやかにお別れをするが、、、

昼飯で7000円以上食べてしまった。

自腹でない分、気が引ける、、、國領先生、ご馳走様でした!

しかし、今ひとつという印象ばかりうけていた六本木ヒルズ倶楽部だが、入ってすぐの空間に拡がっているFiftyOne Club、味は実に旨いと感じた。で、実は25日木曜日もこのフロアで別件の会食なのである。もちろん、自腹ではない!また気がとがめる食い方をするんだろうなぁと自分で怖いのであった。